夏の京料理の風物詩と言えるハモ。関東の人々には馴染みが薄いですが、京都を中心に関西圏では生活に非常に密着した食材で、特に祇園祭の頃の暑い季節に食べると精が付く夏の味覚の代表として珍重されてきました。
ハモは生命力が強い魚です。冷却技術や流通の発達していなかった時代に海が遠い内陸の京都まで生きたまま入荷させることが出来ました。それも暑い夏に、むしろこの時期にはハモしか鮮魚として入荷することが出来なかったと言われています。性質は獰猛で少しの水が有れば生きられて、首を切り落としても頭部だけで嚙みつく程の生命力です。その力強さにあやかりたくて、昔から食べられてきたのでしょうか。
凶暴な性と裏腹に味わい深く上品。ウナギや穴子の脂の乗った濃厚な美味さとはまた別の、アミノ酸の豊富な深い美味しさが魅力です。良質なタンパク質は皮膚や脳の働きを保ち、細胞の老化や血栓の形成を防いでくれます。もちろん滋養強壮に効果絶大だそうです。
“ハモは梅雨の水を飲んで旨くなる”と言われ、入梅から7月頃が最も美味しいとされています。ジメジメとした憂鬱なこの時期に白身の深い旨味を携えたハモと濃厚な白ワインで鋭気を養って暑い夏を乗り越える準備をしましょう。
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