北米原産、サケ科の淡水魚で、夏場でも水温が12℃以下の冷たく酸素濃度の高い渓流を好むため、北海道以南の水系で定着できるのは、ごく僅かの限られた場所だけです。
そのため同じ外来種のブラックバスやブルーギルなどの様にその土地の生態系を脅かす事が無く(北海道では環境が生態に合うため害魚ですが…)ほとんどの個体が、放流によっての短期間の生息しかできません。
もちろん、養殖の為の環境も限定されてしまい、水温や水流、水質などの限られた地域でのみ養殖出来るのです。
そのなかにあって、静岡県はニジマスの養殖量が日本一多く、中でも富士宮市は富士山の冷たい雪解け水が地層の境目から湧き出す名勝地、白糸滝をはじめ、ニジマスの生育に適した養鱒の中心地です。
ミネラルが豊富で冷涼な湧き水がふんだんにあってこそニジマスの養殖が可能になるのです。
この地のニジマスは、富士山から毎秒2.3トンもの膨大な湧き水を供給され、常に新鮮で綺麗な水の中を育っていくために、淡水魚なのに寄生虫の心配が無く、生食できるのも大きな特徴です。
一年を通して冷たい水の中を超低密集で飼育することで、魚体にストレスが無くなり、病気にならないので抗生物質の投薬を行う必要がありません。とても健康的で脂の乗りが良く、旨みも強い大型のニジマスに育つのです。
まさしく、大いなる富士山の恩恵の賜物ですね。
これから、色々と美味しい食材が出てくる季節がやってきました。コックとして心躍ります。皆様夏の暑さに疲れたお身体を労りにおこしください。
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