営業時間
- < Lunch >
- 12:00 - 15:00 (L.O.)14:00
- < Dinner >
- 18:00 - 23:00 (L.O.)22:00
定休日
- Wednesday(水)
12Aug
見た目のまま大きな銀白色に輝く太刀みたいだから、もしくは“たち”ながら泳ぐその姿からともいわれている太刀魚。
ところで、太刀魚には鱗が無いんです。
身体の表面をグアニンと呼ばれる銀粉で保護されているのですが、彼らの皮膚を守る銀色成分は塗料の原料として使われているんですって。
元来白身の魚は、赤身肉の魚と比べると肉質の旨みが曖昧だといわれています。
白身肉の魚の中で、例外的に旨みを強く感じるのは鯛くらいなのですが、ところが、この太刀魚は分かりやすく旨い!
理由は簡単で、圧倒的に脂肪を含んでいるからなのです。
もちろん身体に取り込んで大歓迎される不飽和脂肪酸、しかも海の生物には珍しいオレイン酸たっぷり。
このオレイン酸はオリーブオイルの主成分だったりします。
ということで、動脈硬化や心筋梗塞の予防にうってつけ。
旨みが強くてもあっさり食べられちゃいます。
太刀魚の身質はもろくて煮込みには不向きとされています。が、刺身や炙り、焼き物などなど美味しい食べ方いっぱいなんです。
香草オイルたっぷりのグリルも今の時期美味しいですし、ジェノベーゼと和えてパスタのソースなども夏っぽくてお勧めですよ。
長崎の五島列島の魚は、暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる厳しい海域なのですが、海中プランクトンが豊富です。
さらには厳しい環境の為、魚の身質が力強くなります。
最近お気に入りの漁場で、今回の太刀魚もそちらから送ってもらっています。
写真は太刀魚とジェノベーゼをトロフィエッティで。
手付かずの自然で捕れた魚介を夏らしくさっぱりと食べてください。
梅雨も明けていよいよ夏本番です。夏バテ防止には美味しい食事とワインが一番の特効薬です。