イタリア語で”海のセミ“やら”海のトウモロコシ“などと呼ばれるシャコ。かの地や韓国、台湾、もちろん日本でも江戸前寿司でおなじみですね。
東京湾は神奈川県の小柴が名産地ですが、、、そもそもシャコは陸揚げされた途端に、自らの分解酵素で溶けて可食部分が無くなってしまうので、すぐにボイルをして、その日のうちに大都市圏である東京の市場に送らなくてはなりません。小柴ブランドは地の利を活かした重要な漁場なのです。
シャコの旬は一年に2度訪れます。晩秋は雄シャコが旨くなり、初夏は子持ちの雌シャコが珍重されます。彼らは肉食性で恐ろしく獰猛であり、貝類や甲殻類を叩きのめして捕食するのですが、そのパンチ力は二枚貝の硬い殻を粉々にできる程強力です。生け簀のガラス面を叩き割ってヒビを入れるなど造作もないことです。
生物学的にとても魅力的で、およそ4億年前から独自の進化を遂げて、最も優れた眼を持つ生物といわれています。人の眼が三原色を識別するのに対してシャコはその10倍の色を識別できるのです。また色のみならず赤外線や紫外線、さらには回転して進む光“円偏光”を見分ける事が最近の研究で解ってきました。
海老や蟹と比べて栄養価は断然高く、銅やマンガンなどのミネラル、各種ビタミン等を豊富に含み、疲労回復や高血圧症の予防、貧血予防、美肌効果などに作用します。
見た目はグロテスクなシャコですが、その実力はハイスペックな食材なのです。お出汁からすでに別次元の美味しさです。パスタに旨みを吸わせたら抜群!
初夏の陽気にミネラル豊かな白ワインと共に味わっていただきたいシャコは入荷がかなり不安定ですので、どうぞご一報ください。できる限り築地に探しにいってきます。 |
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