中国原産。古くは薬用として用いられ、長い歴史の中で喫茶として人々の生活に溶け込みました。およそ全世界中で飲まれているお茶は、宗教戒律や国籍、性別や年齢に左右されない稀な食物です。
お茶は“カメリアシネンシス”というツバキ科の植物の新芽をどの位発酵させるかによって多様な種類を作り出します。緑茶も紅茶も、ウーロン茶も元は同じお茶の新芽なのです。
渋み成分中のカテキンが抗菌作用を有し、ウイルスの感染予防や食中毒菌の予防効果は絶大で、数万個のO-157大腸菌中に数滴のお茶を注入すると死滅させるほどの殺菌力を持っているのです。
お茶の中でも緑茶に多く含まれるビタミンCは熱に強く、80度でも壊れない特性をもち、乾燥保存にも優れています。抗酸化作用も強くて細胞の老化を抑制してくれます。
お茶のカフェインは脳の中枢神経に興奮作用をもたらして、知的作業や運動能力の効率を上げる働きがあります。反対に神経ストレスの解消にも効果が有り、心身共にリラックスさせてくれるのです。
お茶の新芽には旨み成分のテアニンと呼ばれるアミノ酸が含まれていて、上質のお茶を甘く感じるのはこの成分に由来します。
このテアニンを手軽に楽しむのに適しているのは抹茶です。今回はお茶の甘み旨みを抹茶で表現してみようと考えています。定番のドルチェはもちろんのこと、何か料理に取り入れられないか?そうそう蛸を煮るときにお茶を一緒に入れると発色よく柔らかくなるんですよ。
新緑の息吹の力強さを皿の上にまとめ上げる。というのを今月の命題にしていこうと決意をした皐月晴れの一日でした。 |
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