朝晩は涼しくなってきましたね。
初秋の香りが気持ちの良い季節になってきました。
さて、ワインも衣替えで赤ワインにいきたいところですが、とっても良い白ワインが入荷しましたので、今回も白ワインのご案内です。
Soave “I Tarai” / Corte Moschina
ソアヴェ“イ・タライ”/コルテ・モスキーナ
品種:ガルガーネガ
産地;ヴェネト州
ソアヴェといえば、ヴェネト州で生産され、イタリア白ワインを代表する銘柄のひとつです。
ここまで有名になるには、というか有名になってしまったからか。
何とも言い難いのですが、現在のソアヴェは確固たるソアヴェの概念はあるものの、各々の造り手の考え方、土壌の質が反映されて多種多様なソアヴェがあるように思います。
今回のコルテ・モスキーナはというと、ミネラル豊富で果実感の濃縮された綺麗なソアヴェを造っています。
が、今回ご紹介する“イ・タライ”はひと味違いいます。
ヴェンデミア・タルディーヴァといって遅摘みしたブドウを使います。
甘口ワインにも使われる表現ですが、これは甘くないです。
収穫は10月下旬頃の予定が今回のヴィンテージは11月に収穫。
それだけ伸ばすと熟度も高くなり酸味が弱くなるのでは?と思いましたが、これが綺麗な酸味が残っています。
聞けば“タライ”とは“段々”という意味だそうで、畑は段々畑でそれだけで酸度が出るそうです。
収穫後は4週間ほど発酵させて、ステンレスタンク、アカシアの樽で1週間に1回程度撹拌しながら1年熟成させます。
ソアヴェらしいフルーツの香りに少し蜂蜜のようなニュアンス。
色合いもほんのり黄金色。柑橘系の味わいに苦味、ナッツのような余韻。
これからの秋食材、茸等の合わせたら美味しいんだろうなぁ、と妄想を膨らめつつ一本飲んでしまいました。 |